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照明・紫外線(爬虫類)

概要

●昼行性の動物が太陽光を浴びること(日光浴)は、保温はもちろんのこと、代謝や食欲の刺激、精神面などにも影響を与える重要な環境要因です。

イグアナ日光浴
●光の周期が繁殖の引き金にもなります。昼行性あるいは夜行性でも、昼は明るく、夜は暗くすることは、生活のリズムをつくる上で大切なことです。
ギリシャリクガメ
●日光浴は、骨や甲羅へのカルシウムの沈着を促すために紫外線(Ultra violet)を浴びることが必要ですす。屋内飼育では保温のためのライト(爬虫類用赤外線ライト)以外に、紫外線を供給する爬虫類用紫外線ライトを設置しなければなりません。爬虫類用のライトが多数販売されています。
●爬虫類用紫外線ライトはどんなに優れていても、太陽光にはかないません。わずかな時間でも可能であれば日光浴をさせてあげてください。

太陽光に勝るライトはありませんイグアナ日光浴

紫外線

●太陽の光は一様にみえますが、虹の七色である、赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色が混じっています。光の色の性質は、光が持つ波長によって決まります。赤色になると波長が長く、紫色になると波長が短くなります。紫外線は波長が短い光で、人でみることができません。
●紫外線は約260~380nm の波長で、波長が大きい方からUV-A、UV-B、UV-Cと分けられ、それぞれの役割が異なります。
・UV-A(波長380~320nm)食欲の増進や脱皮の促進
・UV-B(波長320~290nm)カルシウム代謝
・UV-C(波長290~-260nm)細胞を破壊(日焼け、皮膚癌)

●紫外線の中で重要なのはUV-Bで、ビタミンD 3の合成をし、カルシウムの吸収促進を促進します。
紫外線が不足した環境では、骨や甲羅形成に影響し、くる病や骨軟化症状の原因となります。

昼行性の種類には紫外線が必須!

UV-B

●爬虫類飼育にとって最も重要なのがUV-Bで、爬虫類の骨や甲羅をつくるのに重要な役割を持っているます。
●骨はカルシウムからできています。摂取したカルシウムを骨の取り込ませるためには、ビタミンD3が必要になります。ビタミンD3はUV-Bを体に浴びることで、体内でつくられます。
●夜行性の種類はUV-Bを欠いても、体内でビタミンD 3を合成できるため、基本的には紫外線はいりません。
●爬虫類用紫外線ライトはUV-Bだけが放射しているライトではなく、他の色も含まれています。たとえUV-Bのみを放射するライトがあったとしても、色が自然の光とは異なるため、動物たちが落ち着かないなどの問題が生じるのです。
●爬虫類用紫外線ライトは、色も自然の光と近くできており、太陽光の補助として優れています。

爬虫類用紫外線ライトの使い方

●爬虫類用紫外線ライトは蛍光灯でしたが、ソケットに装着できるようなライトも販売されるようになったため、使用範囲が広がり、便利になりました。
●ライトを鑑賞魚用の蛍光灯スタンドやソケットにつけて使用します。紫外線をより反射させるためにアルミ箔を反射板に利用すると効果的です。

爬虫類用紫外線ライト

蛍光灯スタンド

爬虫類用紫外線ライト

ソケット

●ライトによってUV-Bの割合が異なり、商品名の後の数字はUV-Bの%です。%の数値が大きいほどUV-Bの量が多いです。砂漠などに生息するフトアゴヒゲトカゲなどは多いもの、暗い森床などの薄くらい所で生活している種類には紫外線が低いライトを使用します。
爬虫類用紫外線ライト  爬虫類用紫外線ライト
●爬虫類用紫外線ライトは、ケージの上から約12時間照射し、熱源の赤外線ライトとともに夜間は消灯します。
●ライトは時間がたつと、UV-Bの発生量が落ちてくるため、光自身が点灯してもいて定期的な交換をしてください。一般的に半年~1年くらいで交換するのがベストだといわれています。

紫外線ライトはケチらずに交換してください

●紫外線が極端に強すぎても悪影響を及ぼしますので、生息している場所を考えて距離を調節したり、タイマーと連動させて照射時間を調整しましょう。この程度が決まりがないので難しいところです。
●紫外線はガラスなどによって吸収されてしまいますので、観賞魚のように水槽のガラス蓋の上にライトを乗せても意味がありません。直接光があたるように設置してください。

日光浴の方法

●日光浴をさせる時は、ケージに入れてさせる方法と、庭やベランダに放す方法があります。
半水生ガメ屋外飼育
●初夏から夏にかけての日光浴は注意してください。夏の太陽光は強烈で、わずかな時間でも熱射病や熱中症で死ぬことがあります。
ベランダ飼育
●日光浴中は必ず動物の様子をみながら、日陰や水を用意したり、温度計で確認してください。また、反対に寒くて調子を崩してしまうこともあります。
●庭やベランダなどの屋外での日光浴では逃走に注意してください。大人しいからといって油断せず、逃げても脱走できない敷地、金網やケージに入れる、あるいはリードやハーネスを付けるなど対策を行ってください。
半水生ガメ
●窓際にケージを置いて太陽光を浴びさせる方法もありますが、紫外線はガラスによって吸収されるので、その時は網戸にしてください。

ガラス越しの日光浴だと紫外線の効果なし

メタルハライドランプ

●太陽光に近いと呼ばれるランプで、光が強いため高熱源にもなり(爬虫類用赤外線ライトよりは弱いです)、紫外線も豊富に出ています。メタルハライドランプ一つで飼育することも種類によっては可能です。高いホットスポットの温度を必要とする種類では、季節によって爬虫類用赤外線ライトが必要になります。
●メタルハライドランプは一般的な照明器具よりも高価ですが、省電力で寿命が長いです。
  爬虫類用紫外線ライト