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温度依存的性決定(爬虫類)

概要

●一部の爬虫類は卵の孵卵する温度で雌雄が決まります。繁殖(CB)個体では、孵卵する温度を操作することで、希望する性の個体を産ませることができます。
●ヘビと多くのトカゲでは雌雄を決める性染色体を持っていますが〔能村 1984〕、カメ、ワニ、一部のトカゲでは性染色体を欠き、卵の孵卵温度で雌雄が決まる性決定(温度依存性決定:Temperature-dependent sex determination:TSD)を備えています。TSDはヘビでは観察されていません。
●巣穴での卵の位置、天候や日照条件、土壌の温度や湿度により孵卵温度が変化し、カメは低温域ではオス、高温域ではメスが多く産まれ、性比が1:1になるのは27~31℃という狭い領域です〔村松 1984〕。
●アリゲーターのワニ、アガマやヒョウモントカゲモドキなどのトカゲは、反対に高温域ではオス、低温域ではメスが多く産まれます〔村松 1984〕。
●カミツキガメ、ドロガメ、ニシキガメは低温ならびに高温域ではメス、オスが生じるのはその中間の温度域です〔村松 1984〕。

「TSD reptile」の画像検索結果

https://sites.google.com/site/miyashinchi/home/research/tsd-in-reptiles/temperature-dependent-sex-determination-in-reptiles

参考文献

■能村哲郎.爬虫類の性分化とホルモン.日本比較内分泌学会編.学会出版センター.東京.p115-138.1984
■村松晋.性決定様式と性染色体.性分化とホルモン.日本比較内分泌学会編.学会出版センター.東京.p25-38.1984