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膣栓(哺乳類)

概要

●膣栓(ちつせん)とは、マウスやラット、ハムスター、モルモット、チンチラ、デクーなどのげっ歯類にみられる、交尾後にメスの膣内に栓のようにはまり込む蛋白質でできた分泌腺の塊です。
 
●膣栓はオスの精嚢腺(せいのうせん)と呼ばれる腺からの分泌物で、同じく副生殖腺である凝固腺(ぎょうこせん)からの分泌物が混ざって硬くなり、淡黄色ないし褐色をしています。
●交尾したことの確認は、メスの膣に膣栓がはまっているかで判断します。膣栓の大きさ、膣に残る時間は幅があり、マウスでは米粒大で、10~24時間膣に残ります〔田嶋 1991〕。また、膣栓は精液の逆流を防ぐ役目もします〔藤原ら 1989〕。
●オスのげっ歯類を飼っていると、この膣栓がケージの床に落ちていることがあります。マスターベーションをしていると考えれます。
●モルモットやチンチラでは早い時期に膣から外れ、観察しにくいという理由もあり、多くは交尾の判定にはならないともいわれています。

参考文献

■田嶋嘉雄.実験動物学.朝倉書店.東京.1991
■藤原公策, 宮嶌宏彰, 澤崎坦, 前島一淑, 森脇和郎, 横山昭. 実験動物学事典.朝倉書店.東京.1989