1. TOP
  2. 照明(哺乳類)

照明(哺乳類)

概日リズム

●概日リズムとは、24時間の明暗周期において動物が活動を同調させていることで、このようなリズムは概ね1日周期という意味からきています。
●概日リズムは明暗の周期に関係し、私たち人間は朝起きて昼に活動して夜に眠りますが、動物によって人と同じに昼に活動する動物(昼行性の動物)と夜に活動する動物(夜行性の動物)に分けられます。その活動に沿って各身体の機能が働くために、可能な限りそのリズムを飼育下でも再現できることが望ましいです。

ワオキツネザル

 

 

 

 

 

 

 

昼行性の動物

●昼行性の動物は明るい昼に活動し、光の照射、いわゆる太陽光や人工照明が必要になります。ただ明るいだけでなく、太陽光には可視光以外の赤外線や紫外線などが含まれており、動物にとっては重要な要因になります。
●赤外線は保温効果があり、人工照明では白熱電球が使われることが多いです。
●紫外線は、シマリス、プレーリードッグ、ジリスなどのリス類、コモンマーモセット、リスザル、オマキザルなどのサル類では重要で、紫外線はビタミンDの合成やカルシウムの骨への沈着の作用を施します。紫外線が不足することで、代謝性骨疾患やクル病などの骨の病気になりやすくなります。屋内飼育では紫外線の290~320nmの波長を含む照明器具を、昼間の時間に合わせて照射するべきでしょう。
●紫外線はガラスを通過しないため、ガラス越しの太陽光を浴びさせても意味はないです。

夜行性の動物

●夜行性の動物は明るい環境よりも、薄暗い環境によく順応します。昼間はケージを暗い所に移すか、ケージに毛布などの被せます。昼夜をしっかりと明確にしてないないと、生活のリズムが崩れ、マウス、ラット、ハムスターなどのげっ歯類では発情ならびに繁殖活動に大きく影響することが分かっています〔田嶋 1991〕。
●夜行性のフクロモモンガなども昼夜を明確にしないことが、ストレスの原因となり、自咬症の一原因とされています。つまり、昼も夜も電気をつけっぱなしにしていると体のリズムが崩れる原因になります。

参考文献

■Collins BR.Antimicrobial drug use in rabbits,rodents,and other small mammals.In Antimicrobial Therapy in Caged Birds and Exotic Pets,An Internatinonal Symposium.Veterinary Learning Systems.Florida.p3-10.1995
■田嶋嘉雄.実験動物学.朝倉書店.東京.1991