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エサとしての昆虫(哺乳類)

概要

●ハリネズミなど、食虫目(無盲腸目)のエサ以外にも、蛋白源の補給として、フクロモモンガ、シマリス、スローロリス、ピグミースローロリス、リスザルなどにも与えます。
●安くて、比較的楽に入手できるのは、コオロギ(フタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギ)とワーム(ミールワーム、スーパーワーム、ハニーワーム)です。
 
●コオロギは栄養のバランスが整えられたエサで、高タンパクな餌で、必須アミノ酸も整っていますが、カルシウムが少ないのが欠点です〔Finke 2002〕。
●ミルワームも栄養のバランスが優れています。しかし、全体的にミネラル分が少なめで、特にカルシウムが少ないです。消化率はコオロギよりも優れています〔Finke 2002〕。ミルワームよりも大きなスーパーワームはミルワームよりも大型で、蛋白質と脂質が多いです。総合的なミネラル分はミルワームよりやや悪いのが欠点です〔Finke 2002〕。
●昆虫をエサとして与えるには、生きた昆虫である生き餌が理想的ですが、コオロギは鳴くため、生き餌を維持・管理するのに手間がかかります。
●ワームは小麦を製粉するときに糠(ぬか)として分離されるフスマをエサとして入れた容器で販売され、維持・管理は容易です。

●これらの昆虫は相対的にカルシウムが少なく、リンが過剰となっていることが指摘されています。そのため、炭酸カルシウムの粉剤を昆虫表面に添加して栄養素を矯正する方法(ダスティング)や、予め昆虫のエサをドッグフードなどに変更し、間接的に栄養のバランスをよくしてから与える方法(ガットローティング)があります。この2つの方法は同時に用いられることもあります。
●生き餌が苦手な飼い主は、冷凍や乾燥した昆虫を与えてください。

参考文献

■Finke MD.Complete Nutrient Composition of Commercially Raised Invertebrates Used as Food for Insectivores.Zoo Biology 21.269-285.2002