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カリフォルニアキングスネークの知らないといけない知識

 2018/11/24 ヘビ この記事は約 7 分で読めます。
デザートバンデット

カリキンと呼んでください

●カリフォルニアキングスネークはアメリカ西部に分布するコモンキングスネーク(Lampropeltis  getula)の一亜種で、カリフォルニア州を中心に生息しています。
●名前が長いため、カリキンと略された呼称で呼ばれ、他の亜種とともに人気があります。
●コモンキングスネークの学名のLampropeltisはギリシャ語の「光輝く覆い」という意味で、光沢のある輝きを持った鱗をしています。
●他のヘビまで食べてしまうことが多いたも、ヘビの王様という意味でキングスネークと命名されました。特に、様々な毒蛇も食べることから、キングスネークと呼ばれていますが、自らは毒をもっていません。また、全ての毒に対して免疫を持っているわけではありません。

1分類

分類:有鱗目ナミヘビ科キングヘビ属
学名:Lampropeltis getula californiae
英名:California kingsnake

2分布

分布:アメリカ合衆国(アリゾナ州、オレゴン州、カリフォルニア州、ネバダ州、ユタ州)、メキシコ(バハ・カリフォルニア州、バハ・カリフォルニア・スル州)
キングスネーク分布地図

3生態

環境:平地から山地にかけての森林、農地など、その生息域は多岐に渡ります。
活動
・半樹上性のヘビで、時に木に登ったりもします。
・昼行性のヘビで、主に昼間に活動しますが、暑い時期には夜行性になる傾向があります。
冬は冬眠して越冬します。
食性:動物食で、小型哺乳類、鳥類やその卵、小型の爬虫類や両生類などを食べています。
寿命:10~15年

4身体

最大全長:150cm

5特徴

5‐1性質

●一般的に物怖じもしなく、余り活発ではないです。コーンスネークよりも多少気があらい面があります。

5‐2身体特徴

●品種や地域によって様々な色や模様をしています。褐色の体色に、横縞か縦縞が入っており、縦縞のタイプをストライプ(Stripe)、横縞のタイプをバンデッド(Banded)と呼ばれています。そして、縞の色が黄色をコースタル、白色をデザートと呼びます。つまり、黄色の横縞をしているものをコースタルバンデッドと呼ばれているのです。
●瞳孔は円形で、目は黒目です。
●体鱗列数は23か25、腹板数はオスで213~250、メスで213~255、尾下板数はオスで46~63、メスで44~57です。

6品種

●現在流通しているカリフォルニアキングスネークは品種改良した繁殖(CB)個体が流通しています。
●体色や模様により、様々なバリエーションがいます。バンデッド(横縞)、ストライプ(縦縞)のタイプから、多くの品種が作られ、バンデッドとストライプの中間タイプ(アベラント、クレイジー)、ストライプが途切れたもの(ブロークンストライプ)や斑紋タイプ(ブロッチ)などがいます。色彩のバリエーションは、コースタル(黒褐色/黄色)のストライプで明色部が広く黄色みが強いものをハイイエロー、黒色が少なければバナナ、デザートで白色の模様が太いものをハイホワイト、白色と黒色の割合が同じものを50/50(フィフティーフィフティー)と呼ばれます。リバースストライプは地色と縦縞が逆になっています。そして、メラニステイック、ハイポメラニスティック、アルビノ、ラベンダー、スノー、ゴーストなどの色素変異も知られています。代表的な品種を紹介します。

デザート・バンデット

横縞模様をバンデット、模様が白色のものをデザートと呼びます。
デザートバンデット

コースタル・バンデット

横縞模様のバンデットで、模様が黄色のものをコースタルと呼びます。

コースタル・アベラント

黄色の縞模様もコースタルで、横縞のバンデットと縦縞のストライプの中間をアベラントあるいはクレイジーと呼ばれています。
コースタル・アベラント コースタル・アベラント

ハイイエロー・バナナ

コースタルで黄色の領域が広いものをハイイエロー、さらに黒褐色が少ないものをバナナと呼びます。
ハイイエロー・バナナ ハイイエローバナナ

コースタルチョコレート

黒色色素が沈着した黒化(メラニステック)で、全身が黒褐色~茶褐色になります。基本的に模様があませんが、少し残ることがあります。
コースタルチョコレート コースタルチョコレート

アルビノ・コースタルストライプ

白色のアルビノで、コースタルの黄色の斑紋が縦縞のストライプに入ってます。
アルビノコースタルストライプ アルビノコースタルストライプ

7近似種

●コモンキングスネークには多数の亜種があり、自然下でも亜種間の雑種個体が多くみられ、亜種の定義も流動的です。カリフォルニアキングスネーク以外の亜種を紹介します。

フロリダキングスネーク L.g.floridana

黒褐色や茶色の体色に、黄色の斑紋が入り、体側がオレンジや赤に染まることがあります。

フロリダキングスネーク

フロリダキングスネーク(アルビノ)

トウブキングスネーク(イースタンキングスネーク) L.g.getula 

コモンキングスネークの最大亜種です。体色は黒色で、白色の細い帯模様が鎖状に入ります。

シモフリキングスネーク(スペックルドキングスネーク) L.g.holbrooki

体色は黒色で、和名の通り全身に白い霜降り状の斑点が入ります。

メキシコクロキングスネーク(カスミキングスネーク) L.g.niger 

体色は黒色で、白色の斑点が散在的に入ります。

クロキングスネーク(ブラックキングスネーク) L. g. nigrita

幼蛇は明色の横縞が入りますが、成体は全身が黒色になります。

サバクキングスネーク(デザートキングスネーク) L.g.splendida

頭部は黒色で、体側面に淡黄色や黄色の斑紋が入ります。

サバクキングスネーク サバクキングスネーク

ブロッチキングスネーク(ゴイニーキングスネーク) L.g.goini

フロリダキングスネークとトウブキングスネークの亜種間の雑種です。個体により、フロリダキングスネークとトウブキングスネークの特徴が強くみられ、またそれらの中間型などがいます。

ゴインキングスネーク ゴインキングスネーク

サウスフロリダキングスネーク(ブルックスキングスネーク) L.g.brooski 

フロリダキングスネークの南部の個体群は別種として扱われます。基本的にフロリダキングは体表の鱗の付け根が明色で全体的に黄色みが強いため、他亜種に比べバンド模様が不鮮明で明るい体色をしている特徴があります。ブルックスタイプは、さらにバンドが不鮮明で明るい体色をしていて、オレンジ色がかっているというのが特徴とされている個体です

8雌雄鑑別、繁殖

8-1雌雄鑑別

基本的にコーンスネークと同じです。

8-2繁殖

●発情期は5月の春から夏にかけてです。冬眠から覚めると交尾をする習性があります。
●繁殖は簡単で、オスとメスを同じケージに一緒に飼育していれば、繁殖させることができます。
●繁殖能率をあげるために、発情前にク―リングという方法をとることもあります。

表:繁殖知識〔Bartlett et al.2005〕

性成熟 2~3年
繁殖形式 卵生
発情 季節繁殖
発情期:5月、産卵期6-7月
産卵数 9(5-12)個/回

1回/年

性決定 遺伝的性決定

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参考文献
■ Bartlett, R. D. and Markel, R. (2005) Kingsnakes and Milksnakes. Barron’s Educational Services, Inc. ISBN 0764128531

 

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