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グリーンイグアナの分かりやすくマニアックな飼育(特別保存版)

 2018/11/17 トカゲ この記事は約 7 分で読めます。

同居するつもりで飼ってください

●グリーンイグアナは成長が早く、体の大きさに合わせて、飼育環境を考えなければなりません。
●成体になると全長が2mを超えることも珍しくはありません。大きくなることも考えて、責任をもって飼育できるか考えてかください。
●賢い動物です。飼い主を認識できるだけでなく、エサやトイレの場所も理解し、しつけができます。
イグアナ

1飼育

1-1飼育頭数

●グリーンイグアナは基本的に縄張り意識が強いため、単独で飼育しないとストレスになります。
●特に発情したオス同士は激しい喧嘩になります。メスであれが複数のメスで飼育するのであれば問題がないです。
イグアナメス

オスは必ず一頭で飼ってください

1-2ケージ

●グリーンイグアナはすぐに大きくなります。成長に合わせて飼育のケージやスペースを変える必要があります。
●幼体は水槽などでも飼育できますが、成長とともに大型の金網ケージ、観葉植物用温室などに変えますが、大型かつ丈夫でないと破壊されます。
イグアナケージ   
●大きくなると広いスペースが必要となりますが、野生では樹上性であるため、高いところに登りたがる習性もあります。可能な限り多くの縦の空間を、つまり立体的な空間を必要とします。木の枝や幹をケージ内で斜めに設置し、グリーンイグアナが安定して木に登り、上下に移動できる空間をつくってあげてください。可能であれば踊場を設けて階層を作ってもよいでしょう。
イグアナ登り木
●幼体は急激に成長し、最初の1年で全長約1mに達し、2~3年で成体の大きさになるのが普通である。成体では部屋での放し飼いになり、そのスペースが用意できない限り、一般家庭での飼育は推奨できないです。

1-3床敷

●床敷は大きな問題になりません。樹上で排泄を行い、それらが床に落ちるため、便宜性を優先的に考える場合は新聞紙などの紙でもよいです。

1-4温度・照明

●ケージ全体に爬虫類用紫外線ライトを設置し、爬虫類用赤外線ライトをケージ内の端の止り木などの高い所を照射して、局所的に高温の部分を作り、体温を上げるホットスポットを設けます。

体を温めるホットスポットをつくりましょう

●一般的なグリーンイグアナの至的環境温度(POTZ)は約30~37℃(ホットスポットは37~40℃)で、夜は約25.0℃にまで下げてもよいです〔McKeown 1996〕。
●温度はしっかりと温度計で測定するべきです。そして、昼夜の温度変化に対して心配ならば、サーモスタットで温度調節することも可能です。
●ライト類は朝に点灯し、夜間は消灯します。冬になると夜は気温がさがりますので、保温球やヒーターなどで補助的に保温対策をします。
●紫外線も赤外線もでるメタルハライドランプは便利です。メタルハライドランプを使用する場合はケージの端に照射してください。
●可能であればわずかな時間でも日光浴をさせてください

太陽光に勝るライトはありません

1-5湿度

●グリーンイグアナは熱帯雨林に生息しており、多湿の環境を好みます。最低限の湿度を保つことを考えてください。
●理想の湿度は50~70%〔Barten 1996〕で、可能であれば温浴も定期的に行うとよいです。湿度が不十分で脱水が起こると、脱皮不全、消化管のうっ滞、腎不全ならびに痛風の発症要因になります。
●湿度を保つためには、飲水用の水容器をケージ内におくだけでも多少は上がります。

1-6温浴

●野生のグリーンイグアナはて、水辺の木の上で生活をしており、いつでも水へのアプローチが可能です。
●ペットのグリーンイグアナでは温浴をすることが勧められています。温浴をすると、水分をとる以外にも、体もきれいになり、食欲も出てきて、動きが活発になってきます。

1-7放し飼い

●大きく成長したグリーンイグアナはケージで飼育することが限界になり、部屋で放し飼いをすることになるでしょう。
●樹上性であるため、ラックなどで高い所に登れる環境をつくってあげてください。ホットスポットをつくり、エサを食べたり、水を飲める場所を設け、部屋全体の照明も爬虫類用紫外線ライトを使用してください。
イグアナ放し飼い  イグアナ放し飼い  イグアナ放し飼い
●部屋の中での放し飼いは、家具などの破壊の恐れ、あるいは異物摂取の可能性もあるため、注意してください。
●水槽を用意しておくとその中に自ら飛び込んで泳ぐこともあります。
イグアナ遊泳
●グリーンイグアナと人は部屋の中で共存するため、グリーンイグアナは飼育者を認識し、馴れてくると人に抱かれることも嫌わなくなります。
●季節的にベランダや庭での太陽光を取り入れた飼育も可能ですが、逃亡だけには十分に注意してください。
●ベランダでは檻を作って放しますが、熱中症や熱射病を予防するために、日蔭や水場も用意してください。
イグアナベランダ飼育 イグアナベランダ飼育
●庭での飼育では、高い木を植えておくと、その上に登って逃走する恐れがあります。また、植物をエサとして食べる恐れがあるので、中毒になるような植物は避けてください。口に入るような釘などの金属片を片し、殺虫剤などの散布はしないようにしてください。
イグアナ庭での放し飼い イグアナベランダ飼育

2エサ

●グリーンイグアナは草食性で、カルシウムが多く含まれている野菜を主食として与えます。急速な成長をするため、カルシウム不足は、急速に発育するグリーンイグアナでは代謝性骨疾患を引き起こす原因となり、カルシウムをはじめとする栄養剤のサプリメントをエサに添加することが定説となっています。
イグアナ採食  イグアナ採食  イグアナエサ
●給餌回数は、幼体も成体も毎日与えてください。1回に与える餌の量は、グリーンイグアナの年齢や気温などに左右されるため、様子を見て加減します。定期的に体重測定をし、低下しているようであれば餌の回数や量を増やします。
●野菜や野草はしおれたり、糞や尿がついてよごれるため、食べ残しはかたしてください。
●昼行性であるため、給餌時間は午前中が理想ですが、少なくとも消灯の2~3時間前には与えるようにしてください。
●グリーンイグアナ用のペレットも市販されていますが、タンパク質が多く、給餌に関しては賛否両論です。

3ケア

●グリーンイグアナは賢いので、幼体から飼育すると、人を認識することができ、エサをねだるようにもなります。
イグアナ手渡し給餌
●人に抱かれることもあまり嫌わない性格をしています。優しく抱きあげれば咬みつくこともありません(発情期のオスは例外です)。
イグアナ抱っこ
●グリーンイグアナを抱っこすると、長い爪でひっかかれるため、腕が傷だらけになります。定期的に爪切りをしてあげてもよいです。
イグアナ爪切り
●屋外への散歩も可能ですがが、胴輪とリードをつけて逃げないようにしてください。ケージで飼育されていたグリーンイグアナを突然屋外に散歩に出すと、パニックになることもあります。屋外で散歩させるには、ゲージの外の環境になれさせることから始めなければなりません。まずはケージから出して、家の中を散歩させ、次に庭に出してみることです。
イグアナ散歩
●部屋の中で放す時も逃走に注意してください。グリーンイグアナはとても頭の良い動物なので、扉や窓を前足でひっかいたり、顔を突き出して開けて外へ脱走すうような事例も報告されています。部屋の中で散歩される際は必ず鍵を締めましょう。
●グリーンイグアナはトイレを躾けをすることが可能です。
●トイレは風呂場、あるいは猫用トイレを利用します。風呂場は、汚れても平気ですし、すぐに水で流せます。猫用トイレを利用する場合は、鹿沼土などをトイレに敷いてあげると掃除が楽になります。

 

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参考文献

■Barten SL.Lizards.In Reptile Medicine and Surgery.Mader DR ed. WB Saunders, Philadelphia.p47-61.1996
■McKeown S.General husbandry and management.In Reptile medicine and surgery.Mader DR ed.WB Saunders Philadelphia.p9-19.1996

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