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デグーの分かりやすくマニアックな飼育(特別保存版)

 2018/10/24 デグー この記事は約 7 分で読めます。
デグー

知能指数が高いデグーは飽きさせない環境を作ってください

1飼育

●デグーは非常に汎用性が高く、他の哺乳動物よりも容易に新しい環境に適応する能力を持っています〔Lee 2004〕。つまり、ペットのデグーは人間の生活に合わせることができるため、昼型あるいは夜型でも生活ができます。
●臆病な性格で、聴覚も発達しているために、静かでストレスの少ない環境で飼育することが理想です。

1-1飼育頭数

●群れで生活をするため、飼育は単独でも複数でも可能です。しかし、社会的なコミュニケーショ ンをとるため、複数飼育が勧められています。2~4頭で飼うのが最もよいとされていますが、オス同士では喧嘩をすることが多く、メス同志が理想でしょう。
●集団で飼育すると体を寄せ合うかわいい姿がよくみれますが、集団での飼育をすると人に馴れなくなる傾向にあります。

1-2ケージ

●デグーは跳躍力が優れており、十分な運動量を確保できるスペースが必要です。また、齧る力が強いため、金網タイプのケージを選んでぐださい。
デグーケージ   デグーケージ   デグーケージ

●金網タイプのケージの欠点は、網目が大きいとケージを噛んだり、跳躍した際に後肢が挟まり、骨折などの事故が発生することです。

●ケージは床面積が広いだけでなく、高層で立体的に設置することが理想です。ケージ内の木をたてかけたり、高い位置に数段の棚を設置して、登ったり、跳躍して移動ができるような立体的なレイアウトをするとよいでしょう。
デグー踊り場  
●ケージの中に床敷、餌容器や給水器などをレイアウトして設置してください。
●暗くて狭いところが大好きです。自分一人で落ち着ける場所が必要なので、中で動けるくらい余裕がある小屋・巣箱を、1つ用意しておくとよいでしょう。

デグー小屋
●トイレを覚えませんが、比較的排泄物の臭いは少ないです。
床敷は牧草や木製チップなどを敷きます。

1-3温度・湿度・照明

●ケージを直射日光が当たる所やしめきった部屋に置くと、熱射病や熱中症になる可能性があり、部屋の温度を観察し、涼しい場所に置いてあげてください(温度・湿度)。
●湿度が高いと体温が高くなるため、風通しをよくしてください。特に梅雨の時期などは、除湿器やエアコンの除湿機能を活用しましょう。
●昼行性の動物ですが、季節的に薄明薄暮性でもあるため、日光浴をさせる必要はありません 。

表:温度・湿度

項目 数値
温度 24-32℃〔Kenagy et al.2002〕
湿度 30-60%〔Colby et al.2012〕

2食事

2-1エサ

●デグーは草食動物で、牧草を主食にしを中心に、デグー用ペレット野菜などを与えてください。デグーはエサを前足でもって食べます。食べる姿が可愛いです。
 
●牧草やペレットは常にエサ容器に入れておき、しおれやすい野菜は時間を決めて新鮮なものを与えてください。果物やおやつなどはコミュニケーションの一環として、時々与える程度にとどめましょう。なお、糖の代謝をしにくい体質であるため、糖質が少ないものを与えないと、糖尿病の原因となる危険があります〔Brown et al.2001〕。
●デグーはモルモットと異なり、身体内でビタミンCを合成することができます〔Jenness et al.1980〕。
●デグーの栄養学的知見は分かっていないことが多く、専用のペレットに関してはモルモットやチンチラ用ペレットの栄養素に類似しており、糖質が低いものが理想です。

2-2水

●野生では乾燥した気候で生活しているため飲水量が少なく、一方体内の水分をより効率的に利用できる能力を持っています〔Cortes et al.1988〕。
●野生では最大13日間水を飲まなくても生き残れた報告があります〔Cortes et al.1988〕が、ペットでは毎日飲水用の水を与えてください。
●給水器も壁掛け式とお皿で与える方法がありますが、多くが壁掛け式の給水器のボトルで飲みます。

デグー水飲み
表:採食量・飲水量

項目 1頭当たりの1日量
採食量
飲水量 約23mL〔Colby et al.2012〕

3ケア

●ケージの中に動物をいれてエサを与えるだけという単調な飼育は、成長や健康維持、繁殖のみならず、精神的的なストレスの原因になります。
●動物が持つ野生本来の行動を発現できるような環境作りのために、動物はそれぞれ生息地に適応した体の特徴や生態を環境エンリッチメントに沿って考えてください。デグーの場合、ケージを広くする以外に、上下の縦の運動をさせる、物を齧る、認識がポイントになります。

「縦の運動」「物を齧る」「認識」がポイント

●活発な動物ですが、最低の運動量は一概に定まっていません。ケージの中で、立体的な高層をつくる以外に、ケージの外に放すことで運動量を増やすなどの策もとられています。
●回し車で運動させることも方法の1 つの方法です。

●好奇心旺盛なため、齧り木などの玩具を与えると、齧る以外にも玩具として遊ぶこともあります。
●爪が過長する場合は爪切りを行うが、ストレスにならないように行ってください。
デグー爪切り  デグー爪切り

3-1認知・コミュニケーション

●知能の高い動物で、玩具を器用に扱ったり、道具を使うことができる動物です。群れで生活をしているため、社交性を求めて、人も認識して近寄ってくるほどまでに馴れます。
●賢いデグーは、退屈な環境であるとストレスを感じます。箱やトンネルはもちろんですが、猫じゃらし、ハンモック、音の鳴る玉などでも遊びます。
●1頭で飼育する場合は、デグーが寂しがるため、飼い主がまめにコミュニケーションをとってあげてください。
馴れたデグー   馴れたデグー
●馴れたデグーは、名前を呼んだり、瓶の蓋を叩いたり、袋の音でエサを与えるるようなサインをすると人に寄ってくるようになります。そして、人の肩や腕に登ったり、触られたりマッサージをされることを幸せと感じるようになります。
  馴れたデグー

●馴らすためには、チンチラの鳴き声やボディーランゲージを知って、デグーが嫌がることをしないようにしましょう

3-2砂浴び

●砂浴びを行う習性があります。きれい好きである反面、砂浴びの砂の中でも排尿をする。尿のついた砂で砂浴をするが、これはマーキングの効果もああります。神経質になることはありませんが、可能な範囲で砂の交換をする程度でよいです。
デグー砂浴び   デグー砂浴び

●長寿を目指すならば、デグドック(健診)をうけましょう。

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参考文献

■Brown C,Donnelly T.Cataracts and reduced fertility in degus (Octodon degus): Contracts secondary to spontaneous diabetes mellitus.Lab Animal.30 (6).25-26.2001
■Colby LA,Rush HG,Mahoney MM,Lee TM.The Degu. Handbook of. veterinary medicine. In The laboratory rabbit, guinea pig, hamster and other rodents.Suckow MA,Stevens KA,Wilson RP eds.p1032–1054.Academic Press.New York.2012
■Cortes,A,Zuleta C,Rosenmann M. Comparative water economy of sympatric rodents in a Chilean semi-arid habitat. Comparative Biochemistry and Physiology91 (4).711-714.1988
■Jenness R,Birney EC,Ayaz KL.Variation of L-gulonolactone oxidase activity in placental mammals.Comp Biochem Physiol 67:195-204.1980
■Kenagy G,Nespolo R,Vasquez R,Bozinovic F.Daily and seasonal limits of time and temperature to activity of degus.Revista Chilena de Historia Natural 75.567-581.2002

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