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イシガメの知らないといけない知識

 2018/10/19 カメ この記事は約 5 分で読めます。

石亀は日本で2種類います

●日本に生息するイシガメは、ニホンイシガメとヤエヤマイシガメの2種類がいます。
●本州、四国、九州に分布する日本固有種のニホンイシガメが有名で、学名のjaponica は日本のという意味です。石垣島や西表島にはマイナーですが、ミナミイシガメの亜種であるヤエヤマイシガメがいます。
●ペットとして流通しているのはニホンイシガメが圧倒的に多く、ニホンイシガメを通称、イシガメと呼びます。

ニホンイシガメ

●ニホンイシガメは生息地の破壊や水質悪化、ミシシッピアカミミガメなどの外来種の移入などにより個体数が減少し、2013年にはワシントン条約附属書Ⅱ掲載種になっています。

1分類・生態

1-1分類

分類:カメ目潜頸亜目イシガメ科イシガメ属
学名:Mauremys japonica
英名:Japanese pond turtle
別名:イシガメ、銭亀
 

1ー2分布

日本(本州、四国、九州)
ニホンイシガメ分布地図

1-3生態

環境:山のふもとにある池、湖沼、河川、湿原などきれいな水場
活動:昼行性で、夜は泥の中や池や浅瀬のふちで休んでいます。冬になると冬眠して越冬します。

食性:雑食性で、子魚、イモリやカエルなどの両生類、甲虫などの昆虫、巻貝、エビやカニなどの甲殻類、ミミズなどの軟体動物、植物の葉や花、藻などを食べています〔安川2007(1)〕。
寿命:30~40 年

1-4身体

甲長:15~20cm

2特徴

2-1性格

●大人しく、やや神経質な面もあります。

2-2身体

●背甲はオレンジ色を帯びた褐色系の色をしていますが、色の幅が多様です。頭や手足、尾は暗い色をしています。
  
●背甲の後方の縁は、のこぎり状でギザギザしています。しかし、年をとるとそのギザギザがすり減ってきます。

オレンジ色で、お尻がキザキザしているニホンイシガメ

●背甲に縦中央に走る1本のキール(隆起)がみられます。
●幼体は背甲の黄色みが強いことから、その色と丸い甲羅を昔の硬貨に見立てて、銭亀(ぜにがめ)とも呼ばれています。他の幼体のカメより尾が長いのも特徴です。

●腹甲は黒~暗褐色をしています。

●頭と顔は尖って細く、頭のわき~首の側面に不明瞭な黒色の模様が入ります。

シャープな顔をしているニホンイシガメ

●オスは首の脇の模様が薄くなり、黒くなることが多いです。また、年をとると甲羅が摩耗したり、藻類が生え、甲羅の色が暗い色になってきます〔安川 2007(1)、安川 2007(2)〕。
 ニホンイシガメ
●指には鋭い爪と小さな水かきを備え、水場も陸場にも対応できます。

2-3雌雄鑑別・繁殖

●カメの雌雄鑑別と繁殖はコチラ!

ヤエヤマイシガメ(ミナミイシガメ)

●ヤエヤマイシガメは沖縄地方に生息するカメで、中国などに分布するミナミイシガメの亜種です。
●京都、大阪、滋賀にもいますが、外来種として移入したと考えられています〔安川 2007(1)〕。
●ミナミイシガメは個体数が激減し、2003 年にはワシントン条約附属書Ⅱ掲載種になっており、ペットショップでの流通も少なくなってきています。ペットとして販売されているのは滋賀県産の野生(WC)個体が出回っているようです。また、京都市の天然記念物にも指定されています。
●ヤエヤマイシガメの学名のkami は、八重山諸島の方言で、カメという意味です〔安川2007(2)〕。

1分類・生態

1-1分類

分類:カメ目潜頸亜目イシガメ科イシガメ属
学名:Mauremys mutica kami
英名:Yellow pond turtle
別名:ヤエヤマミナミイシガメ
ヤエヤマイシガメ  ヤエヤマイシガメ

1-2分布

日本(石垣島、西表島、波照間島、与那国島)、中国
ミナミイシガメ分布地図

1-3生態

環境:池沼、川低、湿地,小さな水路など浅く底が砂泥質の穏やかな流れや止水、農業用ため池や水田など。
行動:半水生もしくはやや半陸生の夜行性が強いです。
食性:雑食性でニホンイシガメとほぼ同じです。基本的に冬眠はしません。
寿命:30~40年

1-4身体

身体:甲長15~19cm

2特徴

2-1性質

●ニホンイシガメと比べると、やや気性が荒いです。

2-2身体

●ミナミイシガメの学名のmuticaは「滑らかな」という意味で、ニホンイシガメと比べると背甲が滑らかで丸みを帯び、背甲のキールが不明瞭です。背甲は褐色系で濃淡の幅があります〔安川 2007(1)、安川 2007(2)〕。
ミナミイシガメ  

丸いぞ!ミナミイシガメ

●腹甲の各甲羅にあるまだら模様は、基亜種のミナミイシガメと比べて不明瞭で、つながらないことが多いです。
●頭は灰褐色や黄褐色、淡褐色で、目の後方に黄色の筋模様が入ります。
●指には鋭い爪と小さな水かきを備え、水場も陸場にも対応できます。

2-3雌雄鑑別・繁殖

●カメの雌雄鑑別と繁殖はコチラ!

 

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参考文献

■安川雄一郎.イシガメ属、イシガメ属とその近縁属の分類と自然史(前編).クリーパー39.クリーパー社.東京.p18-44.2007(1)
■安川雄一郎.イシガメ属、イシガメ属その近縁種の分類と自然史(後編).クリーパー40.クリーパー社.東京.p30-67.2007(2)
■安川雄一郎.アカミミガメ属(スライダーガメ属)の分類と自然史1.クリーパー36.クリーパー社.東京.p18-57.2007(3)

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