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セキセイインコの知らないといけない知識

 2018/10/17 この記事は約 9 分で読めます。
セイセイイインコの目

飼い鳥ナンバー1!人馴れナンバー1!飼いやすさナンバー1のセキセイインコ

1分類・生態

●飼育も繁殖も容易で、手乗りにしやすいことから人気が高い鳥です。人の言葉をまねしてしゃべったり、歌ったりもするため、飼っていても楽しくなります。

飼いやすくて丈夫な小鳥です

●和名は背中が黄色と青色になっているため、背黄青鸚哥(せきせいいんこ)と命名されました。

背中が黄色と青色(緑色)だからセキセイ(背黄青)

●丈夫な鳥であるので、ペットとして飼われていたものが逃げ出して、一部で野生化もしています。

1-1分類

オウム目インコ科セキセイインコ属
学名:Melopsittacus undulatus
英名:
Budgerigar

1-2分布

オーストラリア内陸
セキセイインコ分布地図

1-3身体

●体長:約18cm
●体重:30~40g
●羽色:黄色の頭部、背部~胸腹部が緑色(青色)の羽毛に被われ、頭上から後頭部にかけて細かい黒の横縞模様が入っています。縞模様はさざ波模様あるいはシェルマーク(Shell mark)とも呼ばれています。
 

1-4生態

●環境:乾燥地帯の低木、開けた森林、草原
●行動
・大小様々な群れをつくり、巣は樹洞を利用しています。
・真昼の日が強い時間はあまり行動せず、朝と夕方に活動することが多いです。
・1年中繁殖しますが、乾燥地帯に雨が降った後は特によく繁殖します。
●食性:植物の種子を食べる穀食性です。
●寿命:8~10 年(ペットでは10 年以上の長寿の個体もみられます)。

オーストラリアの野鳥です

2品種

●品種改良が行われ、羽色や模様のバリエーションは5000種以上もあります。さらに羽の形や体の大きさなどが異なる多数の品種がつくられ、流通しています。

●野生種に近いものが並セキセイインコ(ノーマル)と呼ばれ、黄色と緑色のイエロー系と白色と青色のホワイト系がいます。
●セキセイインコの白眼の部分を、アイリスリングと呼ばれています。雛ではアイリスリングはなく、生後半年ほどで現れてきます。アイリスリングの有無で品種を鑑別することもあります。

セキセイインコのヒナ

ヒナの目

セキセイインコの目

成鳥の目

●品種の呼び方は愛好家や専門家によって、違いがあります。一般的には、イエローフェイス・オパーリン・バイオレットなどのように、品種+色で呼ばれます。ノーマル(並セキセインコ)以外の色変わりを高級セキセイインコと呼ばれています。

いろんな色のセキセイインコがいます

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ノーマル(ライトグリーン)

最も原種に近いカラーです。頭上から後頭部にかけて細かい黒色のさざ波模様がしっかりと残っています。
  

ノーマル(ブルー)

ノーマルのライトグリーンの品種から黄色色素が欠損したもので、羽色が青色をしています。シェルマークがしっかりと残っています。羽の青色はバリエーションがあり、濃いものは コバルト 、 バイオレット 、薄いものは ライトブルー と呼ばれています。

オパーリン

ノーマルと似ていますが、頭と背中のさざ波模様がまだらになったり、抜けています。羽の模様は残っている場合は、後ろ姿がV字に模様がなくなっているのが特徴です。宝石のオパールを思わせる美しい乳白色が現れることから、オパーリンと名付けられました。背中と胸と同じ色が出ます。体色も、ライトグリーン~ブルー、さらに複雑な色のが存在しており、バリエーションが豊富です。
     

レインボー

レインボーは、頭が黄色のイエローフェイスで、オパーリンの一種です。顔は白色で、背中や羽の縞模様が薄く、黄色から青色へにじむような色の移り変わりは、虹(レインボー)のようで美しいです。模様があるものは ノーマル、全体的に淡い色のものをパステルと呼ばれます。
 

ハルクイン

頭部と胸部のカラーが単色の一色で、腹部に色が出てくるカラーです。背中と羽のさざ波模様は消えて、まばらに残っている程度です。腹部の色は黄色、青色、白色といますが、顔の一部が黄色になっているのを四色ハルクインと呼ばれます。そして、成鳥になってもアイリスリングが出ないのも特徴です。
 

四色ハルクイン

瞳がぬいぐるみのようなハルクイン

アルビノ

黒色色素が欠損し、全身が白色で、目は赤目をしています。なお、全身が白色で、目が黒目であると、ホワイトブラックアイと呼ばれます。

ルチノー

全身が黄色で、目は赤目をしています。アルビノと同様に黒色色素が欠損して、黄色色素だけが残ったカラーです。頬の模様が白色であるのも特徴です。
 

パイド

パイドとは白斑という意味です。羽やお腹など部分的に色が抜けているようにみえます。頭の色が黄色なら、お腹も黄色く色が抜けており、頭が白ならお腹も白色の色抜けがあります。

ウイング

背中や羽のさざ波模様が薄くなっているカラーです。グリーン系のウイングを、イエローウイング、ブルー系のウイングはホワイトウイングと呼びます。

スパングル

羽の模様が外縁側に縁取りしたような模様になるカラーです。その縁取りがスパンコールの飾りに似ていることから、スパングルと呼ばれています。

ファロー

ファローとは淡褐色のカラーを指します。黒色色素が減退し、本来セキセイインコにある黒い模様が、茶色を帯びた灰色をしています。目は赤目をしています。

巻き毛セキセイインコ

日本で誕生した品種です。頭や背中の羽が巻き毛になっています。頭部に逆立った羽毛が現れる梵天(ぼんてん)、背中にも現れる(はごろも)、腹部にも現れる腹巻(はらまき)など、多数のバリエーションがいます。

梵天セキセイインコ

羽衣セキセインコ

 

 

 

 

 

 

パーマかけたインコもいます

ジャンボセキセイインコ

名の通りひと回り大きなセキセイインコです。おでこが張り出していて、目が毛に埋もれているようにみえます。性格はおっとりしています。

3特徴

●おしゃべりが得意で、長文もしゃべれます。飼い主の名前と住所を覚え込ませると、逃げ出して保護されても戻ってくる可能性が高くなります。

よくしゃべります!

●舌が肉厚で、気管にある鳴管というところを震わせて声を出して、この舌を使って音調をつくることで言葉がしゃべるのです。

●基本的にメスよりオスの方がよくしゃべります。生後4ヵ月齢ぐらいから覚えさせるのがよいですが、最初の単語を教えるのには根気が必要です。
●くちばしの根元の鼻の周りに柔らかい膜があり、臘膜(ろうまく)と呼ばれます。臘膜の色で雌雄の鑑別をします。

4雌雄鑑別

●オスとメスは同じ体色をしています。
●生後半年くらいになると成鳥になり、蝋膜の色で雌雄が鑑別できます。オスは青色、メスは茶褐色あるいは白色~薄い青色で、痂皮状になります。個体差もあり、色が明確にでないこともあります。
  
●幼若鳥は蝋膜全体がピンク色で、鑑別が難しいですが、メスでは鼻孔周囲が白色を帯びていることが多いです。

●メスは発情すると蝋膜の角化が進行して盛り上がり、発情が終了すると剥がれ落ちることもあります。
  
●蝋膜のメラニン色素が欠損しているハルクインや赤目系(アルビノ、ルチノー)などのオスの蝋膜は、幼若鳥のままピンク色あるいは薄い紫色をしています。

5繁殖

●繁殖が容易な鳥で、相性が合えばすぐに発情して交尾をします。

つがいで飼うとすぐに卵を産みますので注意してください

●発情したオスは、対象とする物に尾羽を左右に振って擦りつけたり(お尻を振るような動作)、性の対象の相手として、同居メスやお気に入りの飼育者、鏡・玩具に対して生理的な吐出(発情吐出)をします。

●性の対象となる鏡・玩具にだけでなく、止まり木やケージの金具などを対象にすることもあります。高い求愛の声を出して、体をこすりつけるような動作をします。

 
●発情吐出は、本来、気に入ったメスに吐き戻したエサを与える行動なので、エサを一か所に吐くのが特徴です。
  
●発情したメスは、尾羽を挙上し身体を反らせる姿勢をとります。この姿勢をシャチホコポーズと呼ばれ、交尾の体勢です。また、紙をちぎるなどの巣作り行動もします。
●成熟したメスは、オスがいなくても無精卵を産みます。小屋・巣箱をケージの中にいれると巣をつくり、無精卵を産むので注意してください。
  
●無駄な発情は避けてください。発情を繰りかえすことで、メスは卵つまり、卵管の病気が起こりやすくなります。オスは発情の吐出により衰弱したり、お尻をこすりつけて傷を負います。発情はまた毛引きの原因にもなります。

発情させない環境の極意とは?

●雌雄の性格の差もありますが、明確ではありません。
●一般的にオスの方が馴れ、積極的で甘えん坊が多いといわれています。オスはメスの気をひくために、よく鳴きいて、おしゃべりもします。縄張り意識が強く、発情すると攻撃的になることもあります。
●メスはオスに比べると、鳴き声も静かでおとなしいです。オスよりも一人遊びが得意だといわれています。
●セキセイインコの性別は、獣医さんでも間違えることがあります。レントゲンを撮っても性別はわからないことが多いです。
●雌雄の確実な鑑別は、遺伝子検査をします。専門の検査機関に依頼するので、結果が出るのに1〜2週間かかります。

表:繁殖知識

性成熟 6‐7ヵ月齢
発情 周年繁殖
繁殖回数 3‐4回/年
産卵数 5‐7個(1日おきに産卵)
抱卵 17‐20日
巣立ち 28‐32日齢

孵化

       

幼鳥

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参考文献

■Cameron M.Cockatoos.CSIRO Publishing.Australia.2007
■Gill FB.Ornithology,3rd ed.W.H.Freeman and Company.New York.2007
■David Alderton.You &your pet bird.Dorling Kindersley.London.1992

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